出版物紹介

Vol.10「日本の扉 浅草」

掲載内容

  • 代表的催事(6月~8月)
  • 浅草周辺マップ(名所旧跡等)
  • 浅草エリアマップ(東西南北および中央部の5エリア)
  • 観る浅草(隅田川花火大会)
  • 読む浅草「隅田川花火大会と川開き」
  • この浅草(このまち)のことならオレに聞け!第2回「夏の涼(りょう)」
  • 浅草槐の会・マップリスト(会員店詳細)
  • 平成16年浅草歳時

この浅草(このまち)のことならオレに聞け!第2回「夏の涼(りょう)」

船遊び(ふなあすび)

江戸っ子の夏の遊びといやぁ、船遊びが多いね。大川の川風で涼をとろうってわけだ。両国の花火も船の上や桟敷で見るのが贅沢なんだ。船といっても今のようなでっかい屋形船じゃない。多くて10人、大抵は2人。途中、船頭が気を利かせて船を離れると2人っきり。なんとも粋で色っぽい話しだろ。色っぽい遊びといえば潮干狩り。昔の芸者衆はなんと品川沖で潮干狩りを楽しんだ。片手に熊手、からげた裾から見える白い足。旦那衆にはたまらない光景だったろうな。いけね、話しがズレちまった。

花火はもともと軍用で、将軍さまにその威力を見せるため、より高く上げるのが目的だった。ならば町方は横にあげようと考えたのが六代目鍵屋弥兵衛、これが仕掛け花火や打ち上げ花火の始まりだ。ちなみに花火屋の掛け声「玉屋ぁ、鍵屋ぁ」が花火屋の屋号からきてるのはご存じのとおり。それじゃ、なぜ玉と鍵なのか知ってるかい?実は玉屋と鍵屋は稲荷信仰で、玉は稲荷大神の霊徳の象徴、鍵はその霊をみにつけようとする願望の象徴だとか。お稲荷さんの狐は玉と鍵をくわえたりしているから今度確かめてごらん。

四万六千日(しまんろくせんにち)

浴衣姿で縁日をのぞきながらそぞろ歩き、なんてのも夏の楽しみのひとつ。江戸の昔も四万六千日などの縁日には大勢の人が出た。ほおずき市で有名な四万六千日も、元を正せば観音様の功徳日(この日にお参りすると46000日の功徳がある)。無病息災が目的だから食べ物の店は少なかったようだ。

日が長くなり、夏の涼を求めて外出の多くなるこの機会に、江戸っ子流の遊び方を伝授しよう。それはキレイに遊ぶこと。昔から江戸っ子は水辺を清潔に保っていて、野良犬のエサもないほどゴミが落ちていない、という「犬っ川」って言い回しもあったぐらいだ。楽しく食べ歩きもいいけれど、ポイ捨ては野暮天の証拠。立つ鳥後をにごさずで、粋に格好良く遊びたいもんだね。

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