出版物紹介

Vol.15「日本の扉 浅草」

掲載内容

  • 代表的催事(9月~11月)
  • 浅草周辺マップ(名所旧跡等)
  • 浅草エリアマップ(東西南北および中央部の5エリア)
  • 観る浅草(白鷺の舞)
  • 読む浅草「酉の市」
  • この浅草(このまち)のことならオレに聞け!第7回「境内の名所・旧跡」
  • 浅草槐の会・マップリスト(会員店詳細)
  • 平成17年浅草歳時

この浅草(このまち)のことならオレに聞け!第7回「境内の名所・旧跡」

昭和生まれの浅草寺本堂

浅草ってぇと浅草寺だが、お参りだけで済ましちゃぁもったいない。境内には見どころがたくさんあるんだよ。

まずは浅草寺の本堂について話そうか。628年のご示現以来、観音様のご本尊が収められている本堂だが、実ぁ何度も焼け落ちちゃ再建を繰り返しているんだ。一番長持ちしたのは、慶安2年(1649年)に徳川三代将軍家光が再建した慶安本堂だ。このお堂の江戸城に向いた鬼瓦は、なんと鬼ではなく猿の顔をしていた。幕府の祈願寺だから、鬼が睨むのはまずいってわけさ。

江戸の人々に親しまれた慶安本堂は、明治40年には国宝に指定され、関東大震災も無事に免れたが、昭和20年の東京大空襲で焼け落ちた。ご本尊はというと、本堂の真下に埋めた青銅製の天水鉢の中に安置されたいたので事なきを得た。現在の本堂は昭和33年に再建されたものだ。

境内にずらり句碑や歌碑

お次は三社さんこと浅草神社について。隅田川に漁に出てご本尊が網の中に示現した檜前(ひのくま)兄弟と、それを拝した土師中知(はじのなかとも)の3人を祀っている三社さん。その境内には久保田万太郎、市川猿翁、河竹黙阿弥、中村吉右衛門、山東京伝などの句碑・歌碑などがたくさんあるんだ。ちなみに、本殿右手に植えられているご神木、こいつが我らが槐(えんじゅ)の会の由来である槐の木だ。示現されたご本尊を槐の木の切り株に安置したことから、ご神木とされているんだ。

三社さんだけでなく浅草寺本堂裏に足を向けると、九代目市川団十郎の歌舞伎十八番「暫」の像、本堂横には十二支生まれのご本尊が祀られている影向堂、新奥山の辺りには、映画弁士塚、岡本綺堂(きどう)を記念した半七塚の碑、正岡子規や松尾芭蕉の句碑もある。

ところで、「花見」や「月見」はあるのになぜ紅葉だけは「狩り」なのか知ってるかい。ジッと動かずに見る桜や月と違って紅葉は山を散策しながら探して歩く。これが「狩り」に似ているからなんだ。秋の一刻、浅草寺の境内で、句碑・歌碑を「狩る」のも気がきいてるねぇ~。

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