
浅草寺の初めての御開帳は承応3年ってことだから、今からざっと350年前のことだ。関東地方のお寺さんでは最初の御開帳ってことで、江戸中からたくさんの善男善女が集まったそうだ。ところで、ひとくちに御開帳といってもいくつか種類がある。本堂の修繕のための資金を集める助成開帳。修繕が終わった記念に行われるのが落慶開帳。それから御成跡開帳ってえのがあって、将軍様や大納言様がお参りに来た後の縁結のために行う。御開帳はありがたい仏さんのお顔が見られるだけじゃなく、江戸っ子にとっては娯楽の場でもあったんだ。御開帳の期間、参拝客を当て込んで、境内や周辺の広場は飲食店やら見世物小屋やらが立ち並ぶ盛り場となる。江戸っ子ってのは、娯楽にことかかない町だったが、お寺さんの御開帳はまた格別の楽しみの場でもあったのさ。
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