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三社祭特集・インタビュー
三社祭特集にちなんだ会員紹介インタビューです。
   

文久元年の創業の宮本卯之助商店さんは、浅草神社例大祭にて渡御される本社神輿をはじめ、各町神輿のお世話を一手に引き受けています。
まさに三社祭には、なくてはならない存在といえます。

「槐の會」ホームページ委員会は、浅草6丁目にある本店に伺い、三社祭の歴史を見つめてきた宮本卯之助商店のご当主・宮本卯之助氏と、ご子息の芳彦さんに、興味深いお話をいろいろお聞きしました。

三社型の神輿の特徴とは

三社型の神輿の特徴というのは、屋根の下から蕨手(わらびて)がせり上がっていることが、まず挙げられます。もっと詳しく言えば、屋根を支える隅木が延びて、蕨手(わらびて)になっています。

三社様の本社神輿は、日光東照宮の神輿を模して造られています。ご存知のように東照宮は江戸城の鬼門に当たる方角に建てられましたが、東照宮の神輿は関西の職人さんを呼び寄せて作らせました。ですから三社型の神輿は、関西方面の神輿の特徴を備えているのです。
また吹返し金具を付けない場合が多く、屋根は黒塗りで仕上げます。
さらに神輿の彫刻には極彩色が施されますが、これも東照宮の極彩色の彫刻をとり入れたものです。大抵は彫刻は白木ですし、古い神輿では漆を塗って金箔というのが多いですね。

戦後の三社祭と神輿

戦前にあった浅草神社の本社神輿は、徳川三代目将軍家光公によって、寛永14年に建造寄進されたものですが、戦災で焼失してしまいました。
現在の神輿は氏子四十四ヶ町により、一之宮、二之宮が昭和25年に、三之宮が昭和27年に奉納されたものですが、いずれも宮本謹製の神輿です。

戦争では浅草だけでなく、東京の大半の神輿は焼けてしまいましたから、戦後復興して世の中が落ち着くと、あちらこちらから神輿の注文が入ったものです。やっぱりお祭で元気を出そうとしたんですよね。それこそ毎日注文がありました。300基程度は造ったんじゃないでしょうか。

ところが昭和30年代、高度成長の頃は、人々が新しいものに目が向いてしまって、特に若い人が祭なんかに興味がなくなって、神輿の担ぎ手にも困った時代があったんです。浅草でもこれでお祭は終わりかな、ということがありました。今では想像できないですけどね。

平成の大修復

渡御の際には激しく振ったり揺さぶったりするわけですから、当然神輿は傷みます。本社神輿3基は、平成8年の大修復で、大々的に直しました。木造家屋でも20年や30年経てば修復したり建替えたりしますが、それが40年以上経っているわけですから、やはり漆や金箔が剥がれたりするのです。

修復には結局、2年かかりましたね。それで1年、本社神輿の渡御を休んだことがありました。

関西に比べると関東は担ぎ方が激しいので、それだけ丈夫に造らないとならないのです。
昔は三社の神輿を「荒神輿」と呼んだこともありました。材料に関しては関西と同じく塗り神輿なので、骨の部分は欅(ケヤキ)ですが、その他は塗りに適する柔らかい木材…檜(ヒノキ)、朴(ホウ)などを使います。
ただ親棒だけは樫。これはもう特徴ですね。大修復の際、あれだけの長さの樫を探すのが大変でした。600キロもの本体を支えるのですから、丈夫でなければならないんです。

祭当日も大忙し

25人位の職人さんがいますが、みんなやっぱり祭好きです。三社祭の週はやはり会社中がそわそわしますよ。

まず祭礼の前に三社様へ行って本社神輿の準備です。飾りつけなども頭の皆さんといっしょにやらせていただいています。
祭が始まると、うちの職人さんたちは神輿担いでても、携帯が鳴ったら道具を持ってとんで行きます。担いでいる最中に、飾りが取れちゃったとか、曲がったとか、けっこうSOSがあるんです。

祭の翌日は三社様へ行って、本社神輿の片付け。拭いたり、飾りを包装紙にくるんだりして、20人位で半日がかりです。

作業場を拝見させていただきました

三社の氏子四十四ヶ町、同じ神輿はどれ一つないです。この浅草西町会の神輿も、とても手の混んだ彫りがありますね。

神輿は基本的に、その神社を模した形であるのですが、だんだん装飾性が強くなりました。龍が鳥居に巻きついていたり、枡組みに龍の頭が出ているなんてことは、神社の装飾にはないでしょう。

町神輿の場合は対抗意識が強いので、考えられるありとあらゆる工夫をしてきたのです。

宮本卯之助商店にて取材
取材:ホームページ委員会(渡邊・富田)

宮本卯之助商店サイト:http://www.miyamoto-unosuke.co.jp/

宮本卯之助氏と芳彦さん
   
 
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