書道具
宝研堂
09.07.10 更新
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昭和54年2月8日 三井記念病院で生まれる。
生家は浅草だが、3歳から21歳までを日暮里で過ごす。高校時代剣道を学ぶ傍ら休日を使い、父・祖父のもと硯の手入れに携わる。20歳で父の仕事を継ぐ。以後父より硯の製作方法を学ぶ。現在では自社工房にて硯の修理、研磨、改刻などの手入れから、オーダーメイド製作まで相談に応じ、書道用具専門店の仕事に従事している。地元浅草にて地域振興活動の一環として浅草寺境内にて実演彫りをする他、学校などを対象に硯の講演、彫りの実演も行っている。
硯をはじめ「もの作り」への想い
幼い頃から父と祖父が硯を彫る姿を見て育ち、「よいモノを作る」という考えを身近に育ち、大人になるにつれ、硯という奥の深い分野を探究する父の姿に憧れ、継ぐことを決心しました。
書道とは歴史の深い芸術。それを彩る文房四宝(筆・墨・硯・紙)も同じ歴史を歩んできています。覚えることがたくさんあり、一人前になるにはまだまだ修行が必要です。先代から受け継がれてきたものをまず一番に大事にし、それを守りつつ、もっと沢山の人達に宝研堂の硯をはじめ、紙、墨、筆を手にしてもらうべく、広めていきたいと思います。
「宝研堂のモノなら安心だ」と言われる理由を作ってきた先代からのこだわり、「お客様の立場に立って考えて、価値のあるモノを作る」といった信念を守っていきたいです。
硯を作るにあたり
古来より割らない限りその姿を留め続ける硯は美しい石紋、卓越した技術を持つ彫り手により生み出されたその姿などから実用以外の目的、鑑賞美術品としても沢山のコレクターを魅了し、数百年前のものまで現在は「古硯」として伝えられ流通している。また良質で稀少な材のみを使用した硯面にて墨を磨りおろした心地の良い磨墨感、墨から香る優しい薫り、筆を取り墨を含ませ字に言葉を託す、ただそのための道具といえばその通りなのだけど、その一連の動作は「書く」ことに使用する「ブラックインク」を作るためだけの作業には思えない。
その枠を超えた小粋なこだわりを生み出す作法に思えてくる。日々、硯とは「究極の愛玩用具」だと感じています。一生愛用できる。子々孫々伝えられる。今の世に古硯が伝えられてきたと同じように大切に使いたくなる。手放したくない。造形美、機能美を兼ねたモノ、そう、「こだわりの一品」であるべきだと、ノミを持ち作業台に着く度思うものです。
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